入退出管理システムの有効な活用方法
厚生労働省は、昨今の長時間労働にかかる健康被害や不払い残業といった不適正事案を撲滅するため、労働時間の定義を明確にするとともに、現場の管理監督者に社員の出退勤時刻を正確に把握することを義務付けました。
これまで出退勤時刻の管理といえばタイムカードが主流でしたが、この方法だと代理打刻や打刻漏れなどのリスクがあり、正確に勤務時間を把握することができないといった課題があります。
そこで、注目を集めているのが入退出管理システムです。
入退出管理システムは、作業場や事務室に入室もしくは退出する際にICカードなどを使って打刻するものですが、システムを通さない限りその部屋が解錠されないため、代理打刻などのリスクはなくなります。
また、記録された時間から正確な労働時間を割り出すことも可能ですから、月間の労働時間が多い社員に対しては健康対策を講ずることも可能ですから、企業にとっても社員にとっても大きなメリットが持たされるシステムです。